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26. Blues feeling の風の渓谷
とう とう Blues feeling の風の渓谷まで来てしまいました。この Blues feeling の風の渓谷には、訪れたことのある人にしか理解できない、不思議な魅力で溢れています。
Rock Musician( ミュージシャン - 音楽家 )やJazz Musician( ミュージシャン - 音楽家 )が愛して止まない、 Blues feeling ( ブルースフィーリング - ブルース感覚 )とはいったい何でしょう。「Rockは好きだけど、Bluesはチョットね」なんて言っている女の子がいたら、顔を洗って出直すようにアドバイスをしましょう。ご承知のようにBluesはRockの原点であり、もちろんJazzの原点でもあります。 Blues feeling ( ブルースフィーリング - ブルース感覚 )が有名な Blue note ( ブルーノート ) の存在によってもたらされる事は知っていますね。まずはその Blue note ( ブルーノート ) の生い立ちから探って行きましょう。
Blue note ( ブルーノート ) の発祥には、2つ説があってどちらが正解かは分かりません。その一つは、奴隷として連れて来られたアフリカ系アメリカ人が、自分たちの境遇を歌った時に、その大きな悲しみの表現として、Major keyの時にも3rdや7thを低めに歌い、そこから自然発生的に Blue note ( ブルーノート ) として定着したという説です。
第二の説は、 Mr. Tone ( ミスタートーン ) はこの説のほうが楽しくて好きですが、ある日の午後、3人のミュージシャンがニューオリンズの酒場に集合して、セッションをはじめたことから Blue note ( ブルーノート ) が誕生したとする説です。
ミュージシャンはピアニストとドラマーとトランペッター。何しろまだアメリカが独立するかしないかといった時代で、今から約200年も昔のことですから楽器を持っているだけで大変な事だったようです。
そして、セッションがはじまり3人は楽しくて、時の経つのも忘れるほど熱中したかどうかは分かりません。 演奏スタイルはニューオリンズジャズですから、 Chord ( コード - 和音 )だけ決めてあとはもちろんアドリブです。しかし、この気楽なセッションが音楽の歴史に革命をもたらすとは、演奏している本人たちはまったく気付いていませんでした。ところが Blue note ( ブルーノート ) は3人の意思とは無関係に発生し聴衆を魅了したのです。
マジックは Piano とTrumpetの組み合わせにありました。そしてマジックの第二段階は、幸いにして彼等が移調楽器の知識を持ち合わせていなかったところにありました。演奏は多くのセッションと同じように、ピアニストの「じゃー、キーはCね!」のシーチョーな掛け声でスタートしたのです。そしてこの時、嬉しいことにトランペッターは、彼にとってのKey of Cを選択してくれたのです。
結果は次の通り、みごとな Blue note scale ( ブルーノートスケール ) の出現です。

仕掛けはもうお見通しですね。 Piano がKey of Cの時には、in Bbの移調楽器であるTrumpetはkey of Dで演奏する必要があったのです。知らない人のためにもう一言。TrumpetでKey of Cを演奏すると、その性質上Key of Bbになってしまいます。
何でそんなに面倒な仕掛けを作ったかと言うと、Trumpetの場合はBbを中心に作ったほうが美しく響いたからなんですね。移調楽器と言えば他にも、in FのHornや、in EbのAlto Saxophoneなどいろいろとありますが、興味のある人は管弦楽法の勉強をしてください。
話を戻すと、そのような偶然が Blue note ( ブルーノート ) を発生させ、音楽に革命をもたらしたと言う説は、いかにも Blue note ( ブルーノート ) といった感じで面白いですね。
そんな、ある種いい加減な Blue note ( ブルーノート ) も、その絶大な効果から、JazzやRockの基盤となる Scale ( スケール - 音階 ) として活用されるようになりました。それが有名な Blue note scale ( ブルーノートスケール ) ( Blues scale ( ブルース スケール )ともいう)です。 この Blue note scale ( ブルーノートスケール ) を考える時、今まで学習してきた Primary scale ( プライマリー スケール - 基本音階 )とは切り離して、例外的 Scale ( スケール - 音階 ) として研究する必要があります。そして Blue note scale ( ブルーノートスケール ) に限らず、世界の民族音楽の中には、その地方独特の音列による音楽が数多くに存在しますから、 Chord ( コード - 和音 )s& Scale ( スケール - 音階 ) s systemとは別に「民族学的音列の研究」といったテーマで研究してみるのも面白いでしょう。
いずれにしても、 Blue note scale ( ブルーノートスケール ) のような音列的に例外(Rockの世界ではむしろ本流)の Scale ( スケール - 音階 ) を用いることによって、地域的特色や時代的特色を表現することができます。そしてもちろん、 Blue note scale ( ブルーノートスケール ) はあらゆる音楽を、偉大なるアメリカ合衆国の色彩に染め上げてくれます。
Blues feeling ( ブルースフィーリング - ブルース感覚 )を取り入れるには、 Blue note scale ( ブルーノートスケール ) の中から Blue note ( ブルーノート ) だけを取り出して Primary scale ( プライマリー スケール - 基本音階 )と組み合わせて使う方法もありますが、このことは Avoid note ( アボイドノート - 回避音 )とChromatic approach ( クロマチック アプローチ - 半音装飾隣接 )のところで簡単にふれています。 Blues chord ( ブルースコード ) の研究に入る前に、ここではより具体的に Blue note ( ブルーノート ) の Primary scale ( プライマリー スケール - 基本音階 )に対する使い方を見ておきましょう。違いが分かるように Harmony ( ハーモニー - 和声 )協和国-上級者島で研究したComplete progression(2)に Blue note ( ブルーノート ) を持ち込んで比較します。初めに原形です。
それでは少し多めに Blue note ( ブルーノート ) を取り入れてみます。
この方法を用いると、 Primary scale ( プライマリースケール - 基本音階 )で出来ていた作品の中に、簡単に Blues feeling ( ブルース フィーリング - ブルース感覚 )を持ち込むことができます。しかし Blue note ( ブルーノート ) の比率をどの程度にするかは、まさにそこがセンスの問題で正解はありません。 「 Mr. Tone ( ミスタートーン ) と致しましては、一人でも多くの人間が Blue note ( ブルーノート ) を愛する人物に成長する事を期待しています」なんて、偉そうなコメントをさせて貰ったところで、本格的にBluesの世界に突入致しましょう。
Blue note scale ( ブルーノートスケール ) は、その発展の経緯や用途によって幾つか種類があります。これから Score ( スコアー - 楽譜)で確認する Blue note scale ( ブルーノートスケール ) はすべてKey of Cです。
Blue note scale ( ブルーノートスケール )
 Type1は Blue note scale ( ブルーノートスケール ) の原形です。音列を見ると、あたかもKey of Bbのようですが、これはあくまでもKey of Cで、このKey of Cでありながら3rdと7thがFlatしていることが、 Blue note scale ( ブルーノートスケール ) の最大の特徴です。ところで本当の Blue note ( ブルーノート )はSemi Tone ( セミトーン - 半音 ) まるまるFlatしているのではなく、Quarter tone ( クォタートーン - 四分音 ) つまり1/4音だけ低いのです。それでは Piano のような音程が固定した楽器では表現できそうもないですね。実は実際に表現できません。そこで、偉大なるThelonious Monk(ジャズピアニスト)は、3rdとb3rdを同時に弾いて Blue note ( ブルーノート ) を表現しました。しかし現代はほとんどのケースがb3rdをもって Blue note ( ブルーノート )を代用していますから、最初のうちは Blue note ( ブルーノート )=b3rd、b7thで良いでしょう。
Type2は少し発展した Blue note scale ( ブルーノートスケール ) でb5thが追加されています。b5thが追加された理由は、同じFunction ( ファンクション - 機能 ) を持つRelative Key ( リレイティブキー - 関係調 ) に Modulation ( モジュレイション - 転調 )した時の全てにおいて、そのkeyのb3rdを用意するためです。つまり今、Key of Cでスタートしたとして、Function ( ファンクション - 機能 )の同じRelative Key ( リレイティブキー - 関係調 ) はEb、Gb 、Aですが、このうち元のKey of Cの Blue note scale ( ブルーノートスケール ) にb3rdが存在しないのはEbだけです。そうだとしたら、7thも用意しておいた方が良いように思いませんか? 7thについても足りないのはKey of Ebの時のDbです。Dbも Blue note scale ( ブルーノートスケール ) に入れてあげてはどうでしょうか?実はもうしょっちゅう使われていますが、初歩的な使い方においては誤解が発生する危険があるので外してあります。 Blues feeling ( ブルース フィーリング - ブルース感覚 )に慣れてきたら、いろいろと実験してみましょう。
Type3はさらに広げた Blue note scale ( ブルーノートスケール ) です。そうは言っても、 Blue note scale ( ブルーノートスケール ) 自体は基本的に7th chordの上で、つまりM3rdがchordとして存在しながら使われる Scale ( スケール - 音階 ) ですから、もともと3rdは Sound ( サウンド - 音響 )にあり Scale ( スケール - 音階 ) の中に追加しても何の違和感もありません。問題は使われ方なので、M3rdばかりを多く使うと当然 Blues feeling ( ブルースフィーリング - ブルース感覚 )の度合は低くなります。
Type4は Blue note pentatonic scale ( ブルーノート ペンタトニックスケール - ブルーノート5音音階 ) と呼ばれている Scale ( スケール - 音階 ) です。 Pentatonic scale ( ペンタトニック スケール - 5音音階 )については次に詳しく解説しますが、ほとんどの Rhythm ( リズム ) & BluesやRock'n Rollがこの Blue note pentatonic scale ( ブルーノート ペンタトニック スケール - ブルーノート5音音階 ) によって作られています。君がもし純粋なRockerを目指しているとしたら、今までの全てを忘れて、ひたすらこの Blue note pentatonic scale ( ブルーノート ペンタトニックスケール - ブルーノート5音音階 ) を最大限に活用すると良いでしょう。
Type5は Blue note pentatonic scale ( ブルーノート ペンタトニック スケール - ブルーノート5音音階 ) にb5thを追加した Scale ( スケール - 音階 ) で、Rock feelingと Jazz feelingを混ぜ合わせた感じが良いでしょう。
ところで世の中には、minor blue note scaleなどというものを考えている人も存在するようですが、 Mr. Tone ( ミスタートーン ) としてはこのアイデアには反対です。どうも6thをflatさせてminor keyに対応させようという魂胆のように思えますが、このb6thは、 Omit ( オミット - 省略 )した方がより Blues feeling ( ブルース フィーリング - ブルース感覚 )を表現できます。弾いてみてください。b6thが入った瞬間にすべてが台無しになりますから。
minor blue note scale

このminor key ( マイナーキー - 短調 )もしくは minor chord ( マイナーコード- 短和音 ) の時の Blue note scale ( ブルーノートスケール ) については、Bluesの場合、例え minor chord ( マイナーコード- 短和音 )を使ったからと言って、短絡的にminor keyであると決めてしまっては危険です。それは、Bluesが Major chord ( メジャーコード - 長和音 )を使いながら、minor的な Scale ( スケール - 音階 ) 、つまり Blue note scale ( ブルーノートスケール ) によって成立していることの裏返しです。例えば、Iをm7thとした時、IVをdominant 7thにしてみましょう。この方がminorでありながら、 Blues feeling ( ブルース フィーリング - ブルース感覚 )をキープできます。このことからも分かるとおり、b6thの存在は、そのこと自体が本来的なminorの確定を意味し、同時に Blues feeling ( ブルース フィーリング - ブルース感覚 )との決別を意味しています。しかしながらこの事を、反面教師的に捕えて研究することで Blues feeling ( ブルース フィーリング - ブルース感覚 )の本質が見えてきますから、各自で十分に検証すると良いでしょう。
Blue note scale ( ブルーノートスケール ) の具体的な運用で最も注意する必要があることは、 Chord ( コード - 和音 )がどんなに変わっても、 Scale ( スケール - 音階 ) は変化しないと言う原則をしっかりと認識することです。そして、対応する Chord ( コード - 和音 )によって Tension ( テンション - 緊張音 )や Avoid note ( アボイドノート - 回避音 )が変化し、時には Blue note scale ( ブルーノートスケール ) 上の幾つかの Tone ( トーン - 音 ) を、完全に Omit ( オミット - 省略 )した方が良い場合もあります。
また、表面上は Avoid note ( アボイドノート - 回避音 )に思える Tone ( トーン - 音 ) も、拡大された Approach tone ( アプローチ トーン - 装飾隣接音 ) として存在している場合もありますからBluesは侮れません。 基本的な Blues chord ( ブルースコード )に Blue note scale ( ブルーノートスケール ) を当てはめて検討しましょう。

このような基本的な Blues chord ( ブルースコード )では、 Blue note scale ( ブルーノートスケール ) の取り扱いについて特別に気を使うことはありません。 Avoid note ( アボイドノート - 回避音 )の部分も、そのすべてがDiminish approach ( ディミニッシュアプローチ - 減和音装飾隣接 ) に位置していますから、拡大したDiminish approach ( ディミニッシュアプローチ - 減和音装飾隣接 )を応用すれば、大幅に自由な Phrase ( フレーズ - 楽句 ) の構築が可能になります。
さて、 Blues feeling ( ブルース フィーリング - ブルース感覚 )の概略が理解できたところで一旦休憩して、次の Chapter ( チャプター- 章 )では発展した Blues chord ( ブルースコード )を研究し、その発展した Blues chord ( ブルースコード )の知識の上に、 Blue note scale ( ブルーノートスケール ) を応用してみることにします。
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