2. Sound worldの入り口
さあ、ここが Sound worldの入り口です。すべての秘密はここから始まりますから、誰もがこの透明な扉をあけて、勇気を出して中に踏み込まなければなりません。
だいじょうぶですか?考え直すのは今のうちだけです。と言うのも、一歩足を踏み入れたら、もう後戻りできません。秘密の国の全てを見ないうちに後戻りをするくらいなら、何も知らない方がかえって幸せかも知れないからです。決意が固まったら合図をしてください。私がキーを回します。
それでは、いっしょに扉を押しましょう!
私の声が聞こえますか、すごい音でしょう。実は小さなホールに全ての音、つまり Tonesが集まって、私たちを歓迎してくれているんです。天井の方は、ホラ真っ白でしょう。床の方はピンク色に輝いていますね。音が全員揃って歓迎の挨拶をするとそれは、そうNoise ( ノイズ - 雑音 )になるって、どこかで聞いたことがあるでしょう。
Tonesが全員勢ぞろいして話をするとNoise ( ノイズ - 雑音 )になる、だったらNoise ( ノイズ - 雑音 )にしない方法は簡単に思いつきますね。そう、話をする順番を決めてあげれば良いんです。誰が決めるかと言うと、もちろん、 Mr. Tone ( ミスタートーン )ではありません。君が決めさえすれば、彼等は従います。でもちょっと順番を決める前に、せっかくですから、誰が歓迎してくれているのか、今の状態を見てみましょうか。 そう、このままでは見えませんから、ここでMiss Score(ミススコアー - 楽譜嬢 ) という強い味方に登場してもらって、彼等のおおよその姿を、目で確認できるようにしてもらいましょう。

これはひどい事になっていますね。いえいえ Tonesを責めてはいけません。もちろんMiss Scoreにも責任はありませんよ。だいたいMiss Scoreは、もともとNoise ( ノイズ - 雑音 )を書くようには生まれていません。彼女は Music ( ミュージック - 音楽 )(音楽)を書くために生まれてきましたから、彼女に頼んだ私に責任があります。ですから私たちは、つまり君と Mr. Tone ( ミスタートーン )は、無理をして書いてくれたMiss Scoreに感謝する必要があるでしょう。
彼女が Music ( ミュージック - 音楽 )のためだけに生まれてきたとすると、彼女が無理をしているように見える Tone ( トーン - 音 ) の集団は、音楽的にも無理があると言うことができるような気がしますが、どうでしょうか?そのことは冒険を続けるうちに、だんだんと見えてきますから、今はまだ、そんな気がするだけで良いでしょう。
それでは、Miss Scoreに敬意をはらって、彼女が素敵に見えるように、ほとんどの Tone ( トーン - 音 ) は部屋で Rest ( レスト - 休息/休符 )(休息)してもらいましょうか。
さあそれでは、Noise ( ノイズ - 雑音 )が Music ( ミュージック - 音楽 )に変身する瞬間です。やさしい気持ちで迎えてください!

ずいぶん見やすくなりましたね。 Sound ( サウンド - 音響 )も綺麗ですから弾いてみてください。
え!何ですか、 High tone ( ハイトーン - 高音 )のNote(音符)がまだちょっと見にくいって?
良いところに気が付きました。 Music ( ミュージック - 音楽 )、つまり音楽を表現するには、もう少し Rest ( レスト - 休息/休符 )してもらったほうが良いでしょう。ところがこの Sound ( サウンド - 音響 )にはちょっとした秘密があって、音楽を研究するには大切な仕掛けですから、今のうちにチェックしておく必要がありそうです。
それにしても、このままでは確かに High tone ( ハイトーン - 高音 ) が見にくいので、 Tones にはTime方向、つまり横方向に時間順に並んでもらって、そう、 Tone Color ( トーンカラー - 音色 )を創っている秘密の音列、その名もHarmonic Overtone Series ( ハーモニック オーバートーン シリーズ - 倍音列 )について、いっしょに考えてみましょう。

音楽を聴いて、「この音はとっても気持ちがいい」「この音はどうもイライラする」と、日常の会話で感覚的に語られていることを、音響学的に表現すると「この倍音構成は気持ちがいい」「この倍音構成は勘に触る」と言うような会話になって、いちいち倍音構成が頭に浮かんでいたら、音楽を楽しむことも出来ないので、そういう考えは、ここだけ、つまり学習の過程だけのことにしておきましょう。ちなみに私、 Mr. Tone ( ミスタートーン )は3KHzのあたりがでしゃばってくると、無性に不愉快な気持ちになってしまいますが、君の場合はどうでしょう。機会があったら確認してみると、その後の生活に役立ちますよ。自分の環境は自分で整えましょう。
さてHarmonic Overtone ( ハーモニック オーバートーン - 倍音 )は、 Tone Color ( トーンカラー - 音色 )を作り出す大切な要素ですが、それは前ページのScoreのような Toneseries ( トーンシリーズ - 音列 )によって構成され、それぞれの Tone ( トーン - 音 ) は次のように分類されます。
1.は Fundamental tone ( ファンダメンタルトーン - 基音 )、その名のとおり基礎となる音で、音楽的な音の高さはこの音で決まります。 2.から16.までは、それぞれ 2nd Overtone ( セカンド オーバートーン - 第二次倍音 )、3rd Overtone 、4th Overtoneといった感じで、16th Overtoneまであります。
また、Accidental ( アクシデンタル - 臨時記号 ) の#または♭が付いている Tone ( トーン - 音 ) は近似音で、実際の音と楽譜の位置とがほんの少しずれています。
Harmonic Overtone Series ( ハーモニック オーバートーン シリーズ - 倍音列 )を考えるときに、 Frequency ( フリクエンシー - 周波数 )(周波数)を確認しておくと興味も倍音、じゃなくて倍増するでしょう。しかも後々おおいに役立って、一流ミュージシャンの風格に貢献してくれるとなったら、おろそかにはできません。
もちろん、音楽理論的に表面に出る音は Fundamental tone ( ファンダメンタルトーン - 基音 )だけで、そして残りの15音は Tone Color ( トーンカラー - 音色 )に影響を与えているだけの存在ですから、古典的な楽器で演奏されていた時にはさほど気にしないでいられました。しかし現在の音楽はどうでしょう。レコーディング技術が発達して日増しに高度になって、Sound ( サウンド - 音響)もコンピューターとシンセサイザーで創るようになると、Harmonic Overtone ( ハーモニック オーバートーン - 倍音 ) の理解はさけて通れなくなってきました。
それにしても、音楽家にとっての最終的な課題が、音楽理論を学習するための最初の基礎知識となるところが、音楽のとても面白い一面です。 Sound worldの出口は、おそらく入り口と同じか、違うにしても、思いのほか近くにあることを予言しておきます。
もっとも私、つまり Mr. Tone ( ミスタートーン )も実は一度も出口を見たことがありません。いやいや、そんな顔をしないでください。それでも自他ともに認める音楽博士でございますから、なんとか君といっしょに Sound worldの出口を探したいと、過酷な冒険を覚悟しておりますぞ。
話を元に戻すと、Harmonic Overtone ( ハーモニック オーバートーン - 倍音 )の理解はあっけないほど簡単です。それは次の表によってそれぞれのOvertoneの関係を、 Frequency ( フリクエンシー - 周波数 )で確認することで音楽的興味につながります。

つまりOvertoneの Frequency ( フリクエンシー - 周波数 )を、 Octave ( オクターブ - 8度 ) の関係で見ると、まさに倍々に高くなっていることが解りますし、Harmonic Overtone Series ( ハーモニックオーバートーン シリーズ - 倍音列 )(倍音列)の順に見てみると、 Fundamental tone ( ファンダメンタルトーン - 基音 )(基音)の周波数の数値ずつ高くなっていることが分かります。例にした Fundamental tone ( ファンダメンタルトーン - 基音 )は64Hzという、そうとう低い音を選びましたので、64Hzずつ高くなっていくことになります。
いやー、だんだん頭が痛くなってきましたね。心配しないでください、私も同じです。べつに急いで数字を記憶する必要はありません。だいたいの感じ、そう、フィーリングを感じて、Harmonic Overtone Series ( ハーモニックオーバートーン シリーズ - 倍音列 )については感覚的に何となく、ぼんやりとその存在を認識すれば、今の時点では正解です。細かい数字は思いついた時や、必要を感じた時にあらためて覚えてください。
休憩の前に64Hzを選んだ理由を一言いいますよ。64Hzは約C1なので、初心者が音符で理解するときに分かりやすいことが一つの理由、高い音もScoreの中に収まって都合が良いのが二つ目の理由、64を基にした数値は、コンピューターチップと同じで覚えやすいことが第三の理由です。
それでは、 Tone Color ( トーンカラー - 音色 )の根源、偉大なるHarmonic Overtone Series ( ハーモニックオーバートーン シリーズ - 倍音列 )を瞼に描いて、あらたなる旅立ちに思いを馳せつつ、しばしの Rest ( レスト - 休息/休符 ) を分かち合いましょう。休憩。
ミュージシャンに役立つ2つのNoise ( ノイズ - 雑音 ) White Noise ( ホワイトノイズ )…全ての周波数(音の高さを決める物理的単位)を含んだNoise ( ノイズ - 雑音 )で、しかもどの高さの音(1Hzあたり)も同じエネルギーを持っているようなNoise ( ノイズ - 雑音 )のことで、光に置き換えると、昼間の太陽光線のように白く見えることからWhite Noise ( ホワイトノイズ )と呼ばれています。
Pink Noise ( ピンクノイズ )…全ての周波数を含んでいることはWhite Noise ( ホワイトノイズ )と同じです。White Noise ( ホワイトノイズ )との違いは、1 Octave ( 1オクターブ - 8度 )あたりでエネルギーが同じという、音のエネルギー ( 音の大きさ ) の高さに対する配分の違いです。このエネルギー配分を持った Noise ( ノイズ - 雑音 )は、光に置き換えると、夕方の太陽の様に赤が強調されて見えるので、Pink Noise ( ピンクノイズ )と命名されました。
なぜRed Noise じゃないのかは、命名した人に聞いてください。もしかしたら、わざわざ本人を捜さなくても、ハワイアンサンセットを見たほうが早いかもしれません。彼の夕焼けはきっと、フラミンゴピンクの夕焼けだったんじゃないかな。ああーこんな話をしてると、心はもうノースショア、サンセットビーチに飛んで行きたい Mr. Tone ( ミスタートーン )であります。
ついでと言っては何ですが、White Noise ( ホワイトノイズ )は高音域が強調されて「Sha........」と言う感じに聞こえ、Pink Noise ( ピンクノイズ )は低音域が強調されて「Za.......」と言う感じに聞こえます。
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