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18. Altered scale system ( オルタードスケール システム - 変化音階系 )を征服せよ
覚えていますか、最初に見つけた2つのMain scaleを・・・。そう、大きなホールの左右に、堂々と君臨していたあの階段です。そして私たちはその内のひとつ、 Major scaleの階段を登ってから驚くほどたくさんの冒険をして、 Chord progression( コード プログレッション - 和音進行 ) の嵐の海を超えたり、広大な Tension ( テンション - 緊張音 )の森林を探検したりして、ずいぶんと多くのことを体験的に学びました。そしてそれが、 Sound World ( サウンド ワールド )の入り口にしか過ぎないということも繰り返し確認してきました。
Sound World ( サウンド ワールド )はここからが本当に面白くなります。「 Harmony ( ハーモニー - 和声 )協和国-上級者島」への上陸ももうすぐです。そこでここでは「 Harmony ( ハーモニー - 和声 )協和国-上級者島」に上陸するための予備知識を手に入れておきたいと思います。
2つのMain scaleの章で発見したとおり、 Sound World ( サウンド ワールド )は2つのMain scale、つまりPrimary Major scale system(プライマリー メジャースケール システム - 長音階的長音階系)とPrimary minor scale system( プライマリー マイナースケール システム - 長音階的短音階系)の連携によって、豊かな広がりを表現することが可能となるのです。それにしても System ( システム - 組立 ) の名前が長いので、 Primary Major scale systemをMajor scale system(メジャースケール系)と呼び、Primary minor scale systemを Altered scale system ( オルタードスケール システム - 変化音階系 )と呼ぶことにします。
私たちはもう、Major scale systemについては十分に学習してきました。そしてその学習の結果これから探検する上級者島へのチケットを手に入れることが出来ました。私たちのここ数ヵ月の努力がいかに大切で、そして Sound World ( サウンド ワールド )の習得に重要な期間であったかは、上級者島に上陸した最初の第一歩から感じるでしょう。そうです、もし私たちにMajor scale systemの基礎知識がなかったら、これから探検する上級者島では何も理解できないまま過ごすことになってしまいます。しかし幸いなことに私たちは、今や上級者島を探検するに十分な知識と経験を持っています。さあ右の階段、つまりReal minor scale ( リアル マイナースケール - 長音階的短音階 )の階段を登って、 Altered scale system ( オルタードスケール システム - 変化音階系 )の扉を開けましょう。いくつかの扉を開いて行くうちに、 Altered scale system ( オルタードスケール システム - 変化音階系 )という名称の由来や意味も解き明かされるでしょう。
Real minor Scale ( リアル マイナースケール - 長音階的短音階 ) を思い出してみましょう。
 Real minor scale ( リアル マイナースケール - 長音階的短音階 )とMajor scaleの Tone ( トーン - 音 ) ごとの Interval ( インターバル - 音程 ) の違いは、3rdがMajorであるかminorであるかの違いでしかありません。しかしこの3rdの違いが大きな意味を作り出すことになります。
それでは、Major scaleの時と同じように、Real minor scale ( リアル マイナースケール - 長音階的短音階 )の上に Altered scale tone chord( オルタードスケールトーンコード - 変化音階上の和音 ) を作って、 Chord name ( コードネーム- 和音記号 ) を確認してください。
 表面だけを見ると、3rdが関係している Chord ( コード - 和音 )、つまりI、III、IV、VI だけが変化しているように見えます。しかし、当然のようにII、V、VII の Chord ( コード - 和音 )の時にも、 Scale ( スケール - 音階 )上にはm3rdが存在します。ちなみに、VIとVIIのコード表記はm7(b5)の略記でHalf diminished 7thと読みます。
次に、 Altered scale tone chord( オルタード スケールトーン コード - 変化音階上の和音 ) の Scale tone tension( スケールトーンテンション - 音階上の緊張音 ) と Avoid note ( アボイドノート - 回避音 )について確認しておきましょう。
 Altered scale tone chord( オルタード スケールトーン コード - 変化音階上の和音 ) の中で、最も多く使われる Chord ( コード - 和音 )はVIIの Chord ( コード - 和音 )です。しかしここで重要なことは、『VII の Chord ( コード - 和音 )は変化して、つまりAlteredして使う』ということです。
Altered ( オルタード - 変化 ) したVII の Chord ( コード - 和音 )について研究してみましょう。
 VIIが変化した結果は、Altered dominant chord ( オルタードドミナント コード )になりました。この結果Half diminished chord( ハーフディミニッシュ コード ) の時には Avoid note ( アボイドノート - 回避音 )だった Tone ( トーン - 音 ) も、次のように Tension ( テンション - 緊張音 )として生きてきます。
 一見して解るように Avoid note ( アボイドノート - 回避音 )が消えて無くなりました。 Avoid note ( アボイドノート - 回避音 )が無くなることによって、 Avoid note ( アボイドノート - 回避音 ) の制約から解放され、自由な Melody writing( メロディー ライティング - 旋律創作) やImprovisation ( インプロビゼイション - 即興演奏)ができるようになります。
さあPrimary minor scale ( プライマリー マイナースケール - 基本短音階 ) の階段を登ったいま、この階段の形や特徴は何となく解ってきましたね。Primary minor scaleは、別名Real minor scale ( リアルマイナースケール - 長音階的短音階 )と呼んで、Primary Major scale ( プライマリー メジャースケール - 長音階 )の単なる平行調であるNatural minor scale ( ナチュラルマイナースケール - 自然短音階 ) と区別しました。
そしてそのReal minor scale ( リアルマイナースケール - 長音階的短音階 )のVIIから始まる Scale ( スケール - 音階 ) が Altered scale ( オルタードスケール - 変化音階 )でした。この Altered scale ( オルタード スケール - 変化音階 )が、Real minor scale ( リアルマイナースケール - 長音階的短音階 )から導かれる Chord ( コード - 和音 )と Scale ( スケール - 音階 ) の中で、最も重要であり多用されるので、この右の階段によってもたらされる System ( システム - 組立 ) を Altered scale system ( オルタード スケール システム - 変化音階系 )と呼びました。
それでは予備知識を手に入れたところで、大いなる希望を抱いて Altered scale system ( オルタードスケール システム - 変化音階系 )の扉を開くことに致しましょう。「 Harmony ( ハーモニー - 和声 )協和国-上級者島」も見えてくるはずです。
Harmonic minor P5th below scale ( ハーモニックマイナー パーフェクトフィフスビロー スケール ) って何?
Harmonic minor P5th below scale ( ハーモニック マイナー パーフェクト フィフス ビロー スケール ) 。実に変なネーミングですね。私 Mr. Tone ( ミスタートーン ) はこの音列を、骨格としての Scale ( スケール - 音階 ) とは認めていません。認めてないのに解説するのは、1980年代にこの音列を多用して人気を得たロックギタリストがいて、ロックミュージシャンの間に無神経に浸透してしまったので、不承不承に解説させていただく次第であります。
Harmonic minor P5th below scale ( ハーモニック マイナー パーフェクト フィフス ビロー スケール ) について理解するためには、中学校の音楽の時間に学習したClassic minor scale ( クラシックマイナースケール - 古典的短音階 ) (短音階)の知識があれば十分です。そうは言っても Mr. Tone ( ミスタートーン ) と同じように、音楽の時間に熟睡していた人もいるでしょうから、ここでClassic minor scale ( クラシックマイナースケール - 古典的短音階 ) の復習をしてみましょう。
Classic minor scale ( クラシックマイナースケール - 古典的短音階 ) には、次の3つがあります。
1、Natural minor scale ( ナチュラル マイナー スケール - 自然短音階 ) Major scaleに対してparallel(平行)な関係にある Scale ( スケール - 音階 ) で、Aeolianと同じ構造を持っています。したがって、C Major keyのMajor scaleとA minor keyのNatural minor scale ( ナチュラル マイナー スケール - 自然短音階 )は、同じ Scale ( スケール - 音階 ) 上にあり、このような関係のKeyを、互いにParallel key(平行調)と呼びます。
 2、Harmonic minor scale( ハーモニックマイナースケール - 和声的短音階) Harmonic minor scaleは、minor keyの Chord progression( コード プログレッション - 和音進行 ) において、 Dominant ( ドミナント - 属和音 )から Tonic (トニック - 主和音 )への終止感を強めることを目的として、Natural minor scale ( ナチュラル マイナー スケール - 自然短音階 )のVIIの音をSemi tone ( セミトーン - 半音 ) 上げてLeading tone ( リーディングトーン - 導音 ) とした Scale ( スケール - 音階 ) です。その名の通り古典的な Chord progression( コード プログレッション - 和音進行 ) のための理論ですから、Leading tone ( リーディングトーン - 導音 ) に関係する Chord ( コード - 和音 )以外に特別の意味はありません。
 3、Melodec minor scale( メロディックマイナースケール - 旋律的短音階) Melodec minor scaleは、minor keyの終止感を強めた Chord progression( コード プログレッション - 和音進行 ) に対して、合理的に対応することを目的として、Natural minor scale ( ナチュラル マイナー スケール - 自然短音階 )の上向の時だけVI、VIIをSemi tone ( セミトーン - 半音 ) 上げたscaleです。下降する時はNatural minor scale ( ナチュラル マイナー スケール - 自然短音階 )と同じです。
 Harmonic minor P5th below scale ( ハーモニック マイナー パーフェクト フィフス ビロー スケール ) とは、次のように3つのClassic minor scale ( クラシックマイナースケール - 古典的短音階 ) のうちのHarmonic minor scaleを、第5音から並べ替えた音列です。
 前述した通りこのHarmonic minor P5th below scale ( ハーモニック マイナー パーフェクト フィフス ビロー スケール ) は、特にHEAVY METAL系のGuitar solo等 で多用されていますが、 どうやら彼等は、和声的に取り扱うべき System ( システム - 組立 ) を Melody ( メロディー - 旋律 )に持ち込んで、「どうだオレの Phrase ( フレーズ - 楽句 ) は変わっているだろう!」と得意になっていたようです。
Augmented interval ( オーグメントインターバル - 増音程 )を含む、このような Scale ( スケール - 音階 ) は骨格としての Scale ( スケール - 音階 ) の条件を充たしていません。したがって Scale systemを合理的に修得するためには、Harmonic minor P5th below scale ( ハーモニック マイナー パーフェクト フィフス ビロー スケール ) を、後に解説するPentatonic ( ペンタトニック - 5音 )等の音列と同じように、 Sound の方向性を特徴づけるための音列として分類し、骨格の Scale ( スケール - 音階 ) からは除外して考察することが大切です。
また、Classic minor scale ( クラシックマイナースケール - 古典的短音階 ) の考え方は古典的音楽理論ですから、現代的な Chord progression( コード プログレッション - 和音進行 ) には適合しない場合があります。したがってminor scaleを使用しての実際の創作にあたっては、Classic minor scale ( クラシックマイナースケール - 古典的短音階 ) の理解を基にしてReal minor scale ( リアル マイナースケール - 長音階的短音階 )を理解し、表現したい印象によっていくつもの Scale ( スケール - 音階 ) を使い分けることになります。
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