音楽理論 講座
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15. Tension chord ( テンションコード - 緊張和音 )の森

「 Tension chord ( テンションコード - 緊張和音 )の森」は、ミュージシャンなら誰でも知っています。そして、ひとたび足を踏み入れるとこの森を大好きになります。その大宇宙のような不思議さと、音の世界の整然とした美しさに感動して、いつまでもいつまでも、この大きな森の中で遊んでいたいと思い始めるようです。どこまで探検しても、いつまで歩き続けても、果てしない感動の続く森。今日はこの「 Tension chord ( テンションコード - 緊張和音 )の森」を少しだけ探索してみることにしましょう。

実のところ君はもう、 Tension chord ( テンションコード - 緊張和音 )の予備知識を十分に持っています。なぜなら私たちは、これまでにたくさんの Sound World ( サウンドワールド )を探検しましたから、 Tension ( テンション - 緊張音 )自体は目新しいものではありません。

ところが実際に活用しようとした時はどうでしょう?どの程度に Tension ( テンション - 緊張音 )を使えば良いのか?Harmonization ( ハーモニゼイション - 和声付け )(和音構築)の効果的な方法はないのか?ここではそんな「 Tension ( テンション - 緊張音 )の森」の楽しみ方を覚えます。

まず、Diatonic chord ( ダイアトニックコード - 全音階和音 )と一緒に使える Tension tone( テンション トーン - 緊張音 ) をもう1度確認しておきましょう。

普通のWhole Note ( ホールノート - 全音符 )は Chord tone ( コードトーン - 和声音 ) 、黒く塗りつぶした音符が Tension ( テンション - 緊張音 )です。



ほとんどの Chord ( コード - 和音 )が6つの Tone ( トーン - 音 ) になってますね!IVの Chord ( コード - 和音 )にいたっては7つの Tone ( トーン - 音 ) になっています。これは問題です。考えてみるまでもなく、Diatonic chord ( ダイアトニックコード - 全音階和音 )の Octave ( オクターブ - 8度 )は7つの Tone ( トーン - 音 ) ですから、IVの Chord ( コード - 和音 )はそのすべての音を使って良いことになりますが大丈夫でしょうか?結論から言うと良いんです。このままのHarmonization ( ハーモニゼイション - 和声付け )でも Sound ( サウンド - 音響 )は成立し、十分に音楽的です。しかし実際には、少しずつ見えて来る幾つかの理由で、Harmonization ( ハーモニゼイション - 和声付け )を工夫します。そしてその効果は驚くべき結果を生みだし、将来上級者島に上陸してからはそれこそ目を見張る現象を引き起こします。そうです、今はその準備です。

さて、使えない Tone ( トーン - 音 ) にも注目しましょう。もう解っていますね。そうです、Avoid Note ( アボイドノート - 回避音)です。例えばIIIの Scale ( スケール - 音階 ) にはAvoid Note ( アボイドノート - 回避音)が2つありますから、7-4-2=1となって Tension ( テンション - 緊張音 )は1つしかありません。4はもちろん Chord tone ( コードトーン - 和声音 ) の数です。

それにしても、このHarmonization ( ハーモニゼイション - 和声付け )では両手がふさがってしまいますから、Bassを弾くことができません。ましてやGuitarではまったく不可能です。

そこで、第一段階として1 Octave ( オクターブ - 8度 )の中にまとめてみましょう。

何か見た目がいまいちでNoise ( ノイズ - 雑音 )を思い出しますけど、ちょっと Sound ( サウンド - 音響 )を聴いてみましょう。
midi


なるほど、カッコヨクもあり、美しさもないではないが、ちょっと複雑なような、きっと好きな人はたまらなく好きかもしれないと思わせる、不思議かつ曖昧な響きではあります。まあこんな Sound ( サウンド - 音響 )ですから、時によって使うと良い景色になりますが、私たちの音楽で、このHarmonization ( ハーモニゼイション - 和声付け )だけを続けるわけにはまいりません。 そこでこの Mr. Tone ( ミスタートーン ) が、思いきっていくつかの Tone ( トーン - 音 ) を Omit ( オミット - 省略 )して、透明感のある Tension sound ( テンションサウンド - 緊張感のあるサウンド )に変えてしんぜましょう。

midi


だいぶスッキリしました。これなら右手だけで弾けそうです。Guitar ( ギター )の場合はLower the second an octave ( ロアー ザ セカンド アン オクターブ - 第2声1オクターブ下げ) 俗に言うDrop two ( ドロップツー )で、上から2番目の Tone ( トーン - 音 ) を Octave ( オクターブ - 8度 )下げれば簡単に弾けます。

まってください、III以外は Root ( ルート - 根音 ) が消えてしまいました。そうです、 Root ( ルート - 根音 ) は左手で、しかもBassの音域で弾くことによって Sound ( サウンド - 音響 )が安定します。Guitarist ( ギタリスト )は、Bass ( バス ) をBassist ( ベーシスト ) にまかせているのが 普通で、特に必要がある場合を除いてはBass以外の4つの Tone ( トーン - 音 ) しか弾きません。しかし卓越したGuitaristであれば、5、6弦を使って難無く表現してしまうでしょう。

Piano や Keyboard ( キーボード - 鍵盤 )で弾く場合には、もちろん両手で Tension sound ( テンションサウンド - 緊張感のあるサウンド )を確かめましょう。

midi


ここへ来てやっと Tension sound ( テンションサウンド - 緊張感のあるサウンド )らしくなりました。もちろん君も心配している通り Tension sound ( テンションサウンド - 緊張感のあるサウンド )は、たとえDiatonicと言えどもこれだけではありません。そこでDiatonic 7th Chord ( ダイアトニック セブンス コード - 全音階7度付加和音 ) で使用される全ての Tension sound ( テンションサウンド - 緊張感のあるサウンド )をご紹介しましょう。

その前に一言、 Tension chord ( テンションコード - 緊張和音 )における Chord name ( コードネーム - 和音名 ) の表記方法について解説しておきます。

Tension ( テンション - 緊張音 )の表記については、これから君は2つの意見を聞くことになるでしょう。そして時には、板ばさみになることがあるかもしれません。つまり、「Tesionは全部書いて欲しい」と言う要求と、「わかりきったことは書かないで欲しい」という要求です。どちらの要求も、要求する人にしてみれば合理的な理由があるでしょう。しかし、ここで Mr. Tone ( ミスタートーン ) の意見を明確にすれば、 Diatonic chordに付加する程度の Tension ( テンション - 緊張音 )であれば、特に表記する必要を感じません。そしてこのことは、 Tension ( テンション - 緊張音 )の Automatically added ( オートマティカリーアディッド - 自動付加 )と言って、 Tension sound ( テンションサウンド - 緊張感のあるサウンド )を自由に扱うための重要なシステムに発展して行きます。

君を板ばさみにした2人について言及すると、前者は初心者で後者は上級者ですから、当然後者の意見に耳を傾けましょう。しかし何らかの事情で初心者と一緒に音楽を楽しむ必要がおこった時には、彼等の次元まで階段を降りた方が良いでしょう。なぜならその場合、残念ながらそうでもしないと、君の思った Sound ( サウンド - 音響 )の構築はとうてい期待できないからです。

それでは、どのような方法で Automatically added ( オートマティカリーアディッド - 自動付加 )を行うのでしょうか。

Automatically added ( オートマティカリーアディッド - 自動付加 )を行う方法としては、 Melody ( メロディー - 旋律 )との関係で判断する方法と、 Chord progresson ( コードプログレッション - 和音進行 )や Rhythm ( リズム )から Sound ( サウンド - 音響 )の方向性を読み取って、どの Tension ( テンション - 緊張音 )を付加するかを決定する方法の2つがあります。

言葉にすると難しく聞えますが、解ってくるとそれほどでもありません。そしてその次元になって始めて、音楽に限らず何かを創造する場合には「 Sense (センス - 感覚 )(判断力または感覚)が大事」と言う、わかりきったような会話が真実味を帯びてくるのです。

一言がずいぶんと長くなりました。 Automatically added ( オートマティカリーアディッド - 自動付加 )とは言っても、それは最終的な目標として、ここでは解りやすくするために Tension ( テンション - 緊張音 )を表記することにします。

それでは、ゆっくりと弾いてみましょう。Diatonic scale ( ダイアトニックスケール - 全音階 ) の Tone ( トーン - 音 ) だけを使った、Diatonic scale tone tension ( ダイアトニック スケールトーンテンション - 全音階上の緊張音 )の実践的なHarmonization ( ハーモニゼイション - 和声付け )です。


このように、M2ndまたはm2ndの interval ( インターバル - 音程 )を真ん中において、その上下両サイドをm3rd以上で挟むようにHarmonization ( ハーモニゼイション - 和声付け )することを、Professional piano position (プロフェッショナル ピアノ ポジション - ピアノにおけるプロの声部配置)(プロフェッショナル ピアノ ポジション - ピアノにおけるプロの声部配置)と言います。そして Tension ( テンション - 緊張音 )は、Professional piano position (プロフェッショナル ピアノ ポジション - ピアノにおけるプロの声部配置)によって初めて、本来の輝きを見せてくれます。

すべての KeyのDiatonic scale tone tension ( ダイアトニック スケールトーンテンション - 全音階上の緊張音 )を、Professional piano position (プロフェッショナル ピアノ ポジション - ピアノにおけるプロの声部配置)で弾けるように練習しましょう。私 Mr. Tone ( ミスタートーン ) も、その昔さんざん練習を繰り返したお陰で、今音楽がとても楽しいので、君には是非とも、あきらめないですぐに弾けるようになるまで練習して貰いたいと思います。目標期日は3カ月、12のKeyが同じように掴めるようになるまで、がんばりましょう。

Key of CKey of FKey of BbKey of Eb
Key of AbKey of DbKey of GbKey of B
Key of EKey of AKey of DKey of G

それでは前に紹介したNon tension ( ノンテンション - 非緊張音 ) の Chord progression ( コードプログレッション - 和音進行 )を、 Tension ( テンション - 緊張音 )を付加した Chord progression ( コードプログレッション - 和音進行 )に変更して比較検討してみましょう。

Example A
Example B
Example C
Example D
Example E
Example F

広大な Tension chord ( テンション コード - 緊張和音 )の森の冒険は、お互い楽しいながらも膨大なエネルギーを使いましたね。それだけに新発見もたくさんあって、 Sound World ( サウンド ワールド )への興味も一段と大きく膨らみました。そしてProfessional piano position (プロフェッショナル ピアノ ポジション - ピアノにおけるプロの声部配置)をマスターした君はいよいよ音楽家の仲間入りです。ここでひと休みして、今までの冒険を少しだけ振り返ってください。次の冒険は Chord progression ( コードプログレッション - 和音進行 )の抜け道を捜します。

Do、Le、Miは何語?

Do Re Mi Fa Sol La Si Doはイタリア語、Ut Re Mi Fa Sol La Si Utはフランス語、C D E F G A H C はドイツ語、C D E F G A B Cは英語です。 日本語はハニホヘトイロハ。Rockはアメリカが発祥の地ですから 、Rock Musician( ミュージシャン - 音楽家 )は当然英語、正確には米語(American English)を使います。そうは言っても、Classic orchestraとの共演もありますからドイツ語も覚えておきたいし、Vocalistとの打ち合わせにはイタリア語が便利です。下記の一覧表を使って覚えておくと便利です。この中であまり使わないのは日本語とフランス語です。 音名一覧表




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