音楽理論 講座
作曲・編曲のための
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13. Chord ( コード - 和音 )と Scale ( スケール - 音階 )の親密な関係

あっという間に Scale ( スケール - 音階 ) 王国に戻ってきました。自由に瞬間移動が可能なことも Sound World ( サウンド ワールド )がとてつもなく面白い理由です。 Sound World ( サウンド ワールド )では「規則だからだめです!」なんて野暮なことは誰も言いません。もしそんなことを真剣に言う人物がいたらきっとモグリでしょう。感覚的にフィットすれば、大抵のことは正解です。

さて Scale ( スケール - 音階 )王国は、あいかわらずの美しさで私たちを歓迎してくれています。予想以上にハードな冒険を切り抜けてきた私たちとしては、この大自然が造り出すオアシスに感動しないわけにはいきません。

左の階段を覚えていますか?そうですMajor Scale ( メジャースケール - 長音階 ) の階段でした。今日はこれから、このMajor Scale ( メジャースケール - 長音階 ) と Chord ( コード - 和音 )との関係について探索してみることにしましょう。

君もウスウス気付いている通り、 Scale ( スケール - 音階 ) 王国と Harmony ( ハーモニー - 和声 )協和国との間には、実に親密な協調関係が確立されていて、この親密な関係はちょっとやそっとでは壊せません。第一、傍目からみても好ましい関係ですから、無理に壊す必要もないでしょう。ところが世の中には、この美しい関係を崩壊させることに情熱を燃やす音楽家も、少なからず出現しますから Mr. Tone ( ミスタートーン ) としては驚いてしまいます。もちろん Sound World ( サウンド ワールド )にタブーはありませんから、親密な関係を破壊したとしても誰も文句は言いません。いっぽう当然のように、 Chord ( コード - 和音 )と Scale ( スケール - 音階 ) の関係を追究して、親密な関係を持続したまま、新鮮な印象を創ることに専念するのも良いでしょう。どちらにしても、つまり関係を持続するにしても破壊するにしても、まずは関係の意味を理解する必要はありそうです。

ところでこの協調関係がどのくらい親密かと言うと、それこそ両国の国民が1対1で結び付くほど親密ですから、再びびっくりしてしまいます。

つまり、あるKeyのある Chord ( コード - 和音 )には、必ずそのKey ( キー - 調 ) のある Scale ( スケール - 音階 ) が対応しています。そしてこのことがad-lib ( アドリブ - 即興演奏 )やComposition ( コンポジション - 作曲 )をより自由にそして楽しく行いながら、現実の世界と感覚を共有する最も重要なシステムとなっています。 ここでは、 Chord ( コード - 和音 )と Scale ( スケール - 音階 ) の親密な関係を理解する第一歩として、Diatonic Scale ( スケール - 音階 ) とDiatonic Chord ( ダイアトニックコード - 全音階和音 )の関係を研究しましょう。

Diatonic Scale ( スケール - 音階 ) の基本型はMajor Scale ( メジャースケール - 長音階 ) です。そうです、このMajor Scale ( メジャースケール - 長音階 ) に発生する7つの Chord ( コード - 和音 )に対して、それぞれに当てはまる Scale ( スケール - 音階 ) を捜し出せば良いのです。ヒントはとっくに知っているこんな Score ( スコアー - 楽譜)に隠されています。


この単純な楽譜を、縦と横に見ることで全ては解決します。そうは言っても、もう少していねいに観察して見ましょう。もちろん縦のラインは Chord ( コード - 和音 )、横のラインは Scale ( スケール - 音階 )です。

つまりDiatonic Chord ( ダイアトニックコード - 全音階和音 )の7つの Chord ( コード - 和音 )のすべてに、その Chord ( コード - 和音 )の Root ( ルート - 根音 ) から始まるDiatonic Scale ( スケール - 音階 ) が対応して、ad-lib ( アドリブ - 即興演奏 )やComposition ( コンポジション - 作曲 )を助けます。そうです、ミュージシャンが Chord name ( コードネーム - 和音名 ) だけを見て、即座に演奏ができるのは、このシステムについてよく知っているからです。

さて、 Chord ( コード - 和音 )と Scale ( スケール - 音階 ) の親密な関係は実践的に理解したほうが良いと Mr. Tone ( ミスタートーン ) は考えます。大切なことは Scale ( スケール - 音階 ) の名称の記憶ではありません。そこでここでは、 Chord ( コード - 和音 )と Scale ( スケール - 音階 ) の関係を実践的に取り扱うにあたって必要な、次の3つの要素について理解し、同時に習得してしまいましょう。


1、 Chord tone ( コードトーン - 和声音 ) ......... Chord ( コード - 和音 )を構成する Tone ( トーン - 音 ) のこと。

2、 Tension tone ( テンショントーン - 緊張音 )....b9th、9th、#9th、 11th、# 11th、 b13th 、13thなど Chord ( コード - 和音 )と対応する Scale ( スケール - 音階 ) を構成する Tone ( トーン - 音 ) のうち、 Chord tone ( コードトーン - 和声音 ) 以外の音でありながら、その Chord ( コード - 和音 )と同時に発音することによって適度な緊張感を作り出す Tone ( トーン - 音 ) のことで、RockやPopsの Sound ( サウンド - 音響 )には欠かせない要素です。なお、現段階ではb9thと#9thは使いません。それから、ミュージシャンは普段これを単に Tension ( テンション - 緊張音 )と呼んでいます。

3、Avoid Note ( アボイドノート - 回避音).......... Chord ( コード - 和音 )と対応する Scale tone ( スケールトーン - 音階上の音 ) でありながら、その Chord ( コード - 和音 )と同時に発音すると極度な不協和音ができる Tone ( トーン - 音 ) のことです。しかしながらこのAvoid Note ( アボイドノート - 回避音)は、適切な時間内に適切な方法で他の Tone ( トーン - 音 ) に回避することによって、より豊かで印象的な Phrase ( フレーズ - 楽句 ) の創作に貢献してくれます。


それでは、 Chord ( コード - 和音 )と Scale ( スケール - 音階 ) 、さらに Tension ( テンション - 緊張音 )とAvoid Note ( アボイドノート - 回避音)をまとめて覚えてしまいましょう。

あ!ちょっとその前に、 Score ( スコアー - 楽譜)を見た瞬間に「何でこんな単純なことに時間をかけて、しかも大げさに名前まで付けて取り扱う必要があるのか?」と言う疑問がよぎってしまうかもしれません。そこで、あらかじめお答えしておくことにします。じつは、これも今の段階だけで終わるのであれば、確かにこの分類は大げさかもしれません。しかし、さらに冒険を重ねるにあたっては、是非ともここでご紹介する考え方を理解して貰う必要があるのです。何も私 Mr. Tone ( ミスタートーン ) が、ひとつの Scale ( スケール - 音階 ) にいくつもの名前を付けて遊んでいるわけではありません。第一この名称は、古代ギリシアのギリシア旋法に端を発し、中世の教会音楽に引き継がれて Church modes ( チャーチモード - 教会旋法 ) として多用されていた旋法の名称を利用しているだけなのです。古代ギリシアですよ、B.C.5世紀から始まった古代ギリシア文化で演奏されていた旋法が、現代の Sound World ( サウンド ワールド )の重要な要素となって生き続けている。素晴しいじゃありませんか。もちろん使い方は今とは違います。現代の方が便利になっていることは言うまでもありません。そこでここはひとつ、古代ギリシアの健闘に敬意を表して、そしてさらなる冒険に夢を託して、 Chord ( コード - 和音 )と Scale ( スケール - 音階 ) の関係をしっかりと研究しましょう。
Key of C
Key of FKey of BbKey of EbKey of Ab
Key of DbKey of GbKey of BKey of E
Key of AKey of DKey of G

君も気付いたとおり、ほとんどのAvoid Note ( アボイドノート - 回避音)は半音の後にあります。ただひとつの例外はDorian ( ドリアン )のVI(13th)だけです。実はこのDorian ( ドリアン )のVI(13th)は議論の分かれるところで、人によってはAvoid Note ( アボイドノート - 回避音)として扱う必要は無いと言っています。君はどうですか?たとえばDm7とBの Tone ( トーン - 音 ) を同時に鳴らして、気持ち良く聴いていられるか、それとも不快感を感じてしまうのか。ここは自分に正直になってAvoid Note ( アボイドノート - 回避音)にするか Tension ( テンション - 緊張音 )の仲間にするかを自分自身で決定してしまいましょう。もちろん、不快感を感じたらAvoid Note ( アボイドノート - 回避音)です。

「そんなこと自分で決めて良いんですか!?」なんて言う質問も聞えてきます。答えは、もちろんOKです。OKどころか自分で決めなければいけません。なぜなら、教科書はあくまでも「昨日の感覚」に基づいて書かれているに過ぎませんから、君は「明日の感覚」に自信をもって、自分自身の Sound ( サウンド - 音響 )の裏付けを自ら発見しましょう。  

ところで、ここで紹介した Scale ( スケール - 音階 ) は、Church modes ( チャーチモード - 教会旋法 )のうちの正格旋法と呼ばれる Scale ( スケール - 音階 ) と同じです。もちろん名前もまったく同じです。しかし、その使い方はぜんぜん違います。教会音楽においてはその旋法、つまりDorian ( ドリアン )で創作をするとすれば、あくまでもDorian ( ドリアン )的な統一感を大切にして創作をしていました。そう言われても解りませんよね!そう、解らなくても良いのです。こういう作り方は現代の作曲法ではありませんから、特に興味のある人だけが探究すれば良いでしょう。

「現代におけるChurch modes ( チャーチモード - 教会旋法 )の使い方は、そう単にMode ( モード - 旋法 )と呼んでいる場合がほとんどですが、Mode ( モード - 旋法 )は Scale ( スケール - 音階 ) として Chord ( コード - 和音 )に対応して扱われ、Church modes ( チャーチモード - 教会旋法 )のようにひとつのMode ( モード - 旋法 )に囚われること無く、ひとつの作品の中に自由な発想においてあらゆるModesの混在が許される」

なんだか難しいですね。早い話が、KeyがCでF△7が鳴ったら、F Lydian ( リディアン )で Melody ( メロディー - 旋律 )を作ればそれで良いと言うことです。そうです、もちろんDm7であればD Dorian ( ドリアン )を使えばOKです。ちょっとまってください、KeyがBbの時のDm7にはD Phrygian ( フィリジアン )が似合っています。そこのところを間違いの無いように研究されることを Mr. Tone ( ミスタートーン ) としては心よりお願い致します。

また、現代によみがえったModal(モード的)な Sound ( サウンド - 音響 )については、上級者島のテーマとして楽しみにしておきましょう。

さて、 Tension ( テンション - 緊張音 )ですが、 Tension ( テンション - 緊張音 )についてこそもっと詳しく知りたいと思いませんか。そこで次のchapterでは Tension ( テンション - 緊張音 )について掘り下げて探究することに致しましょう。お楽しみに!


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