音楽理論 講座
作曲・編曲のための
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10. Function ( ファンクション - 機能 )山脈の大移動

これから登る山脈は、 Harmony ( ハーモニー - 和声 )協和国-初心者島にそびえるFunction ( ファンクション - 機能 )山脈です。初心者島にあるこの山脈 をDiatonic Function ( ダイアトニック ファンクション - 全音音階機能 )と呼んで、上級者島に位置するFunction ( ファンクション - 機能 )山脈とは区別しています。しかしこの二つの山脈、つまり初心者島と上級者島の二つのFunction ( ファンクション - 機能 )山脈は、最後には一体になって、壮大な Sound World ( サウンドワールド )の中心を支えることになります。

前方に見えてきたあの山並みがDiatonic Function ( ダイアトニック ファンクション - 全音音階機能 )です。雄大な山脈がキラキラと七色に輝いていますね。注意深く観察してみると、3つの原色と4つの中間色に見えませんか?そうです、またしても3つと4つです。そして、7つの山が幾重にも重なっているようです。いくつ重なっているように見えますか?そうです、12層に重なっています。これも又、どこかで聞いたことがある数字ですね。そうです、12のKeyです。わかりましたね、ひとつのKeyのDiatonic Function ( ダイアトニックファンクション - 全音音階機能 )を理解してしまえば、残りの11の山脈も同時に解ります。つまり7つのFunction ( ファンクション - 機能 )を理解すれば、あとはKeyによる大移動が始まるだけなのです。

さて、3原色「シアン(青緑)、マゼンタ(赤紫)、イエロー(黄)」と、4つの中間色のイメージを見てみましょう。



すべての Chord ( コード - 和音 )は、 Tonic (トニック - 主和音 )、 Dominant ( ドミナント - 属和音 )、 Subdominant (サブドミナント - 下属和音 )の3つのFunction ( ファンクション - 機能 )に分類することができます。

そのうちFundamental chords ( ファンダメンタルコード - 主要和音 )のI、IV、V は、明確に1つのFunction ( ファンクション - 機能 )を受け持ち、 Tonality ( トーナリティ - 調性 )を確定します。

また残りの4つの Chord ( コード - 和音 )であるII、III、VI、VII は、それぞれが2つのFunction ( ファンクション - 機能 )を持っていて、 Chord progression ( コードプログレッション - 和音進行 )に自由な環境を用意してくれています。

さてイメージでは Tonic (トニック - 主和音 )をイエローに、 Subdominant (サブドミナント - 下属和音 ) をマゼンタに Dominant ( ドミナント - 属和音 )をシアンに、それぞれカラーリングしてありますが、3原色の割り当ては思いつきですから気にする必要はありません。大切なことはFunction ( ファンクション - 機能 )の分類とその役割です。

それでは次に、それぞれのFunction ( ファンクション - 機能 )についてその意味と役割を研究しましょう!

Tonic chord ( トニックコード - 主和音 )( I )..................... Tonic (トニック - 主音 ) を Root ( ルート - 根音 ) にもった Chord ( コード - 和音 )で、 Sound ( サウンド - 音響 )の Tonality ( トーナリティ - 調性 ) を決定します。強い終止感を持っているこの Chord ( コード - 和音 )は、Keyの中心となることから「主和音」と訳されていますが、本来の語意には「元気がでる音」といったニュアンスが含まれていて、この方が音のイメージに良く合っています。

Dominant chord ( ドミナントコード - 属和音 ) ( V )............ Dominant ( ドミナント - 属音 )を Root ( ルート - 根音 ) にもった Chord ( コード - 和音 )で、 Tonic chord ( トニックコード - 主和音 )に向かう印象の強いこの Chord ( コード - 和音 )は、 Tonic (トニック - 主和音 )に付属して Tonality ( トーナリティ - 調性 ) の決定に作用することから「属和音」と訳されていますが、本来の語意には「支配的な音」というニュアンスがあります。これもこの方が良さそうですね。

Subdominant chord(サブドミナントコード - 下属和音 )( IV ).... Subdominant (サブドミナント - 下属音 )を Root ( ルート - 根音 ) にもった Chord ( コード - 和音 )で Tonic (トニック - 主和音 )に終止する Dominant chord ( ( ドミナントコード - 属和音 )の前に、さらにこの Subdominant chord ( ( サブドミナント - 下属和音 )を配置すると、より安定した終止感を作り出します。

ここで、あらかじめ言っておきます。それは「安定した終止感」や 「 Tonality ( トーナリティ - 調性 )の決定」について、この初心者島での経験だけを手掛かりに判断することは危険です。なぜかと言うと、初心者島での知識と君の感覚を比較すると、「君の感覚の方がはるかに進んでいる」と考えられるからです。

君はDiatonic Function ( ダイアトニック ファンクション - 全音音階機能 )から得られる結果だけでは満足できないかも知れません。しかし、このことを知らなければ、上級者島に行ってから戸惑うだけになってしまいます。 ここはひとつ辛抱して、 Mr. Tone ( ミスタートーン ) といっしょにDiatonic Function ( ダイアトニック ファンクション - 全音音階機能 )によるシンプルな Sound ( サウンド - 音響 )を楽しみましょう。

ところで、残りの4つの Chord ( コード - 和音 )にも名前がありますから一応紹介しておきます。これは実際にはあまり使われていませんから、「聞いたことがある」というくらいでも決して恥ずかしいことはありません。

Supertonic Chord ( スーパートニックコード )( II ).......Supertonic ( スーパートニック - 第2音)を Root ( ルート - 根音 ) にもった Chord ( コード - 和音 )で、 Subdominant (サブドミナント - 下属和音 )と Dominant ( ドミナント - 属和音 )の2つのFunction ( ファンクション - 機能 )を持っています。しかし一般的には、 Subdominant (サブドミナント - 下属和音 )として理解されていることが多いでしょう。   Supertonic( スーパートニック )とは、 Tonic (トニック - 主和音 )の上の音と言う程度の意味です。

Mediant Chord ( メディアント )( III )..............Mediant( メディアント - 第3音)を Root ( ルート - 根音 ) にもった Chord ( コード - 和音 )で、 Dominant ( ドミナント - 属和音 )と Tonic (トニック - 主和音 )の2つのFunction ( ファンクション - 機能 )を持っています。そしてこの Chord ( コード - 和音 )も、一般的には Dominant ( ドミナント - 属和音 )として理解されていることが多いようです。そしてMediantと言う名称は「中間の音」といった意味ですから、 Tonic (トニック - 主和音 )と Dominant ( ドミナント - 属和音 )の中間と考えれば、Function ( ファンクション - 機能 )としても意味を感じますね。

Submediant Chord ( サブメディアント コード - 和音 )( VI ).....Submediant( サブメディアント - 第6音)を Root ( ルート - 根音 ) にもった Chord ( コード - 和音 )で、 Tonic (トニック - 主和音 ) と Subdominant (サブドミナント - 下属和音 )の2つのFunction ( ファンクション - 機能 )を持っています。しかし一般的には、 Tonic (トニック - 主和音 )として理解されていることが多いでしょう。Submediantという名称は、 Tonic (トニック - 主和音 )と Subdominant (サブドミナント - 下属和音 )の中間という意味です。

Leading Note chord ( リーディングノートコード - 導音和音 )( VII )...Leading note ( リーディングノート - 導音 )を Root ( ルート - 根音 ) にもった Chord ( コード - 和音 )で、 Dominant ( ドミナント - 属和音 )と Subdominant (サブドミナント - 下属和音 )の2つのFunction ( ファンクション - 機能 )を持っています。しかし一般的には、 Dominant ( ドミナント - 属和音 )として理解されていることが多いでしょう。Leading note ( リーディングノート - 導音 )という名称は、「 Half Step ( ハーフステップ - 半音 ) 上の Tonic (トニック - 主和音 )への解決感を導く音」と言う意味です。またLeading note ( リーディングノート - 導音 )をLeading Tone ( リーディングトーン - 導音 ) と呼んでいるミュージシャンも大勢いますから、呼び方はどちらでも良いでしょう。

7つの Chord ( コード - 和音 )のFunction ( ファンクション - 機能 )を分析すると、3つの明確なFunction ( ファンクション - 機能 )と4つの中間的なFunction ( ファンクション - 機能 )があることが解りました。ところが、4つのうちの1つはどことなく余分な感じがしませんか?DとS、つまり Dominant ( ドミナント - 属和音 )と Subdominant (サブドミナント - 下属和音 )のFunction ( ファンクション - 機能 )を持った Chord ( コード - 和音 )が2つ出てきます。ことによるとVII は余分かも知れません。私たち、つまり君と私 Mr. Tone ( ミスタートーン ) は、このVII の Chord ( コード - 和音 )の取扱いに注意することをお互いに確認しながら、またしても Miss Score の協力を得て、12のKey全てのDiatonic Function ( ダイアトニック ファンクション - 全音音階機能 )を「奏破」しましょう。



これで初心者島にそびえる、Function ( ファンクション - 機能 )山脈の冒険も無事に終了しました。 Harmony ( ハーモニー - 和声 )協和国-初心者島よさようなら、これから私たちは新たな冒険に向かって出発します。それにしても上級者島への航海は危険でいっぱいですから、くれぐれも気持ちを引き締めてパワーボートに乗り込みましょう。特に「ナマケザメ」には要注意。その名も「Play hooky shark」、深海からこつ然とあらわれて、われわれを一時的快楽の世界に誘い込みます。誘い込まれたらいけませんよ、抜け出すのに10年はかかって、戻って来た時にはすでに手遅れになっていること間違いなし。いえいえ、脅しではありません本当です。

われわれには夢があります。 Sound World ( サウンドワールド )を制覇して世界中の仲間と感動を共有する夢が。そうだとしたら「Play hooky shark」なんかに負けてはいられません。そうです、強い決意でいざ出発、次の冒険は嵐の中を渡って行きます。


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